普通は私の知っている人が迎えに来るはずなんですが、誰が来るのか、どこで待ち合せるのかを前もって聞いておかなかったんです。
でも、どうせ到着ロビーに私を知っている人が来るのだろうと思つて心配すらしてなかったんですが、着いてみると、知つている顔はいないし、知らない顔の人を出迎える時は、私の名前を書いたプレートを掲げたり、会社のパンフレットを持っていたりするのが普通なんですが、それらしき人もいなかったんです。

30分くらい過ぎた時にアナウンスで私の名前を呼ばれたのは分かったんですが、早口でどうすればよいのか聞き取れませんでした。
Informationに行って聞いてみました。
「I was called up by announcement a few minutes ago.
Unfortunately, I didn't understand what it said. What should I do ?」
と、アナウンスで呼ばれたが、理解できなかったのでどうすれば良いか教えて欲しい旨を伝えました。

するとお姉さんはコンピュータで調べてくれて、 「Go to the Meeting point over there please, your driver waiting there.」 と、Meeting point゛に運転手が待っていることを教えてくれました。
Meeting Pointと書かれたところに行き、しかし、30分待っても誰も声をかけて来ません。
そこで、もう一度Informationに行き、
「Hello, I came again. Nobody comes on.
Could you call him up here who is looking for me because I don't know his name and face. （また来たよ。誰も来ないし、私は彼の名前も顔も知らないので、私を探している人をここへ呼び出してもらえませんか？）」とお願いして放送をかけてもらいました。
結局それから1時間待っても誰も来ませんでした。

で、どうしたか？
自力でホテルに行くしか無いのですが、ここでまた問題があるんです。
ホテルの名前しか聞いて無く、出国前にインターネットで調べてたら、大きなチェーンホテルなので、イギリス中にたくさんあるのです。
可能性は、ヒースロー空港の近くと、会社の近くの２つです。
一応事前にメールでどちらなのかを問い合わせていましたが、その返事がこないまま出発になってしまいました。
さて、インターネットで調べておいた電話番号にかけたら、番号が違っていたらしく通じませんでした。
困りました。「ヒースロー空港で野宿か？」

しかたがないのでホテルリザベーションサービスカウンタに行って調べてもらうことにしました。
「Excuse me. I'd like to confirm the number for Hotel Javis in Hattfield please ?」
教えてくれたのは、「192」（日本の104に相当するが無料）という電話番号問い合わせ先でした。

公衆電話で「192」にダイヤルし、
「Could you tell me the telephone number for Hotel Javis in Hatfield please ?」
「No, there is no Davis Hotel in Hattfield.」（ハットフィールドにはデービスホテルはありません）
「No, No,　Not "Davis Hotel". I mean "Javis Hotel" starts with "J".」（いえいえ、デービスホテルではなく、"J"で始まるジェｨビスホテルです。）
つまり、私の発音が悪くて"Javis"が"Davis"に聞こえたんですね。
「ジェィビス」ではなく、「ジャービス」で通じました。

さて、やっとホテルの電話番号も分かったのですが、この分だと予約も危なく、Hattfield迄行って予約が入ってなかったら疲れてしまうので、行く前に、自分の予約が入っていることを確認しました。
「Can I confirm whether may name on your reservation list please ?」（私の名前がそちらの予約リストにあるか調べたいのですが？）
「Yes, we have your reservation.」

やっと私が行くべきところも分かって、タクシーで行ったわけです。その間空港で２時間半です。
おかげで、£100（約\17,000）も余分な出費をしてしまい、せっかく換金した3万円（約£169）も残り少なくなってしまいました。

旅慣れていなかったら、言葉が通じなかったら、どうなっていたんでしょう？

アレンジしてくれたイギリス人の名誉のために付け加えますと、会社に行ってから分かったのですが、彼は先週末から急病で迎えにも来られなかったし、私のメールでの問い合わせにも返答できなかったんです。